1 試験名 |
化粧品中のEGF活性の測定 |
2
試験番号及び試験報告書番号 |
試験番号:H-066、試験報告書番号:H報-066-RR(RRは改訂番号) |
3
試験依頼者 |
特定非営利活動法人、日本EGF協会 |
4
試験期間 |
2015年5月1日から2015年7月13日 |
5 試験目的 |
試験依頼者から入手したEGF含有化粧品について、EGFの活性を測定すること。 |
6 被験物質 |
協会認定商品であるエクストラエッセンスを使用した(表 A-1) |
本報告書における 被験物質名 |
エッセンス1 |
エッセンス2 |
エッセンス3 |
エッセンス4 |
品名 |
エクストラエッセンス (EGF不含) |
エクストラエッセンス |
||
ロット番号又は Batch No. |
04130-1 |
LD1 |
MD1 |
ND1 |
製造年月 |
記載なし |
2012年4月 |
2013年4月 |
2014年4月 |
EGF濃度 (添加濃度) |
0
ng/mL |
167
ng/mL(10μg/60 mL) |
7 標準EGF |
The National Institute for Biological Standards and Control(以下、NIBSC)から入手したEGFを標準EGFとして使用した(表A-2)。 |
品名 |
EPIDERMAL
GROWTH FACTOR (EGF) Human, rDNA-derived |
販売元および品番 |
The
National Institute for Biological Standards and Control(NIBSC)、code:
91/530 |
ロット番号 |
記載なし |
性状 |
凍結乾燥物 |
活性 |
2000
IU/アンプル |
容量 |
2μg/アンプル |
比活性 |
1.00×106 IU/mg EGF |
貯法 |
-40℃以下の保存を推奨 |
保存方法 |
溶解後は-80℃に設定した冷凍庫内で保存 |
8 活性 |
標準EGF、エッセンスによるA31細胞の増殖曲線を作成した。概要を表A-3に示す。 |
測定対象 |
EGF |
細胞 |
BALB/3T3
clone A31 (RIKEN Cell Bank、Lot.No.015) |
測定時の培地 |
0.5%FBS、ゲンタマイシン10μg/mLを含むMEM |
細胞播種密度 |
2x103 個/well、96 well plate |
培養条件 |
37℃、5%CO2 |
培養日数 |
播種後1日に被験物質又は陽性対照物質を含む上記培地に交換して5日間培養 |
細胞数の測定法 |
PicoGreen
® dsDNA ReagentによるDNAの定量 |
9 結果
|
活性 |
被験物質 |
EGF活性
(IU/mL) |
EGF活性の平均値(IU/mL) |
EGF活性の理論値(IU/mL) |
製造後期間
(月) |
百分率(%) |
|
エッセンス2 |
試験1 |
109 |
145 |
167 |
38 |
86.8 |
試験2 |
180 |
|||||
エッセンス3 |
試験1 |
59 |
70 |
167 |
26 |
41.9 |
試験2 |
80 |
|||||
エッセンス4 |
試験1 |
65 |
74 |
167 |
14 |
44.3 |
試験2 |
83 |
10 まとめ及び考察 エッセンス中のEGF EGF活性については、理論値(167 IU/mL)に対して、70〜145 IU/mLであり、製造後の保存期間との間に相関は認められなかった。 38ヵ月の室温保存において、このような活性を維持していることから、エッセンス中のEGFは比較的、安定であると思われた。 |
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