「山羊ミルクホエイパウダー等のEGF含有量検査報告」

山羊ミルク及びそのミルクから分離されたホエイにはEGFが存在するというのが通説ですが、
実際に検査したという文献はなかなか見当たりません。
そこで今回は山羊ミルクをスプレードライでパウダーにした、一般的に外国などでも販売されているものと、
山羊ミルクから乳清(ホエイ)を分離し、これに熱を加えずフリーズドライ(凍結乾燥)によりパウダーにしたものを
検証することにしました。

タンパク質の定量には本来BCA法が用いられますが、製品中の極めて微量の検体を検査するには
適していない為、免疫測定法であるELISA法で検出しました。

検査1
検体 1 山羊ミルクスプレードライパウダーA
  2 山羊ミルクスプレードライパウダーB
  3 ブタ由来プラセンタパウダー(食品原料)
検査日 2010年10月28日
検査場所 上海生物科技有限公司
試薬名称 Human EGF Immunoassay (ヒトEGF 免疫測定)
検査方法 ELISA法
試薬メーカー R&D Systems
検査結果  
1 山羊ミルクスプレードライパウダーA 0.42ng/g
2 山羊ミルクスプレードライパウダーB 0.14ng/g
3 ブタ由来プラセンタパウダー(食品原料) 検出されず


検査2
検体 山羊ミルクホエイ フリーズドライパウダー
検査日 2010年12月9日
検査場所 上海生物科技有限公司
試薬名称 Human EGF Immunoassay (ヒトEGF 免疫測定)
検査方法 ELISA法
試薬メーカー R&D Systems
検査結果  
山羊ミルクホエイ フリーズドライパウダー 1.69μg/g(1,690ng/g) 検出


検査3
検体 山羊ミルクホエイ フリーズドライパウダー
検査日 2011年1月12日
検査場所 株式会社ホクドー
試薬名称 R&D DEG00 EGF、Human、ELISA kit、Quantikine
検査方法 ELISA法
試薬メーカー R&D Systems
検査結果  
山羊ミルクホエイ フリーズドライパウダー 266.69ng/g 検出

結果考察
山羊ミルクスプレードライパウダーからは0.14〜0.42ng/gのEGFが検出されました。
スプレードライという熱を加える加工をしていることあるいは、山羊ミルク全体に含まれるEGFの量がもともと
少ないことから、このような微量での検出結果になったと考えられます。
同時に検査した健康食品原料として使われているブタ由来プラセンタパウダーからは
EGFが一切検出されませんでした。
山羊ミルクから分離したホエイをフリーズドライにしたパウダーからは266〜1,690ng/g の
EGFが検出されました。
山羊ミルクからホエイを分離したことで、EGFが濃縮されたと考えられるのと、フリーズドライという熱をかけない
加工をしたことで、EGFが消滅せずに残っていたことが推察されます。
ただし2回の実験でのEGF検出量にかなりの差があることから、山羊ミルクの産地や採取時期によって
含有量に変化があると考えられます。
<参考>
1pgは、1gの1,000,000,000,000分の1
1ngは、1gの1,000,000,000分の1
1μgは、1gの1,000,000分の1
1mgは、1gの1,000分の1




添付資料
株式会社ホクドーでの検査結果