EGF認定化粧品の経時に伴うEGFのタンパク質量低下についての報告

EGFは53個のアミノ酸からなるポリペプチドであり、凍結乾燥粉末を冷蔵庫保存する限り生物活性、
たんぱく質量が低下することはほぼありませんが、常温保存されるEGF配合化粧品(製品)においては、
水溶液に溶けているという理由からも分解、酸化等によりその活性やたんぱく質量が低下することが
考えられます。
また、純水に溶解するよりもヒアルロン酸などが含有された粘性のある水溶液に溶解されたもののほうが、
活性やタンパク質量低下が抑えられることが分かっています。
そこで、実際の認定商品がどの程度EGFのタンパク質量低下があるのかを調査いたしました。

タンパク質の定量には本来BCA法が用いられますが、製品中の極めて微量の検体を検査するには
適していない為、免疫測定法であるELISA法で検出し、その検査時のELISA法のシステム誤差数値を
計測、係数をかけることで実際のタンパク質量を計測しました。
*ELISA法は、不確定要素が多く、検査ごとにシステム誤差係数は変動します。
 
検体  バイオリンク販売社製エクストラエッセンス60mL

    備考:ヒアルロン酸濃度10%(純分計算で0.1%)
       製造時ヒトオリゴペプチド-1(EGF)配合量9μg/60mL

製造日 2008年3月3日
検査日 2008年9月28日
試薬名称 Human EGF Immunoassay (ヒトEGF 免疫測定)
検査方法 ELISA法
試薬メーカー R&D Systems

検査結果  ELISA法測定値 78.14ng/mL
* システム誤差修正によるタンパク質量測定値 119.4ng/mL(7.16μg/60mL)

* ELISA法による免疫活性測定値とBCA法によるたんぱく質の定量とはシステム上の誤差が出るため、
   同時にEGF試薬を検査し、その測定数値から今回の誤差係数1.528を割り出しました。

209日間でのタンパク質量低下割合が20.4%でした。よって1年間でのタンパク質量低下は約30〜35%、
2年で50〜60%の減少となることが推測されます。